太陽冥王星のアスペクトの仕事での活かし方
ホロスコープを知ってよかったのは「気づいていなかった自分」を知ることができただけでなく
自分で人生を好転させるさまざまな気づきを得ることができたこと。
なぜならホロスコープは星やその角度を記号として抽象化しているため、
抽象化された記号は1つでさまざまなことを内包しているからです。
日常の些細な出来事が人生全体を象徴していることを知らせてくれるのです。
そのため、自分を知るだけでなく気づきを得ることで人生を好転させるヒントがわかるんです。

太陽冥王星を活かすと成功し影響力を与える人に
冥王星は0か100かで働くため、太陽に冥王星のアスペクト(角度)がある方は、冥王星の力を生かせるかどうかが仕事においては大きなポイントになります。
冥王星をポジティブに生かすことができれば、大成功し人に影響力を与える人になります。
人生を創造するエネルギーが大きいため、自分次第ではありますが、活かし方として起業の道に進まれることも適しています。
一方で生かせなければ、不本意な人生を歩むことになるかもしれません。
太陽は、仕事のほか、夫や父親、自分の中の男性性を表します。
そのため、女性で太陽冥王星スクエア、合などのハードアスペクトがあり、仕事で太陽のエネルギーを発揮していない場合は、配偶者や父親との関係の中で象徴的な経験をされる方もいるでしょう。
冥王星は地球から遠い場所にあり、無自覚に働く上に、強制力があるため、何か大きな出来事があった時に、そこで何に気づき、どう解釈しどのような意味づけをするかによって成功するか、そうでないかはっきり違いが出ます。
しかし、そこで何に気づけるか、というのは日頃のあり方や思考パターン、行いによるところが大きいのです。
ということは、人生の転機においても、単に受け身であるだけでなく、自分の日頃の意識によって、自分が望む未来を創造できるということ。
太陽冥王星のアスペクトを持っていてうまく生かせていない人は、起こった出来事からどんな気づきを得られるのか考えてみると良いでしょう。
特に太陽冥王星のハードアスペクトを持つ方は、人の言われた通りにしたくない、という場合が多いので、自分自身で気づけるかどうかが鍵になります。
人に迎合しないこと、自分で考えて納得いくことだけすることが「自分らしさ」だと思っていると、ますます頑なになってしまいます。
それを「生きづらさ」と感じている方も多いかもしれません。
何か考えを強制的に変えざるを得ないような出来事が起こった時に
「自分らしさというプライド」を貫こうとするとますます方向転換するチャンスを逃すことになります。
人生の転機にどれだけのことを手放せるか、がテーマになります。
冥王星は、心の奥深くに眠る潜在意識の欲求と繋がっているため、自分では自覚ができないものですが、それは大きな出来事が起こった時にあらわになる場合もあります。
冥王星は火星のオクターブ上のエネルギーと言われ、火星的な「怒り」「パワー」がさらにスケールが大きくなった力になります。
不本意な出来事によって、「怒り」の感情が潜在意識に刻まれていたり、溜め込んでいることもあるかもしれません。
しかし、「怒り」はそれだけで純粋な力があります。
良い悪いではなく純粋にその感情(怒り)の強さには「力」があるのです。
そのエネルギーの方向をどこに向け、どう使うかです。
不本意な怒りを人や社会のせいにするか、もっと大きな「愛」を自覚して人や社会へ貢献する力に向けるかで人生は大きく変わるでしょう。
社会貢献と言っても、まずは自分を受け入れ愛せなければ他者に貢献する力は生まれません。
脳は自分と他者を区別できないからです。
まずは徹底的にそのままの自分を許し、受け入れ愛すること。
それができれば、承認欲求からくる頑なな「プライド」は氷が解けるようにいつの間にか消えていくでしょう。
男性の場合は、自分への愛というより「誰かのために」という方が意識を向けやすいかもしれません。
太陽冥王星ハードアスペクトの活かし方の例
太陽冥王星60度、120度の場合は、調和的に働き、後押しや拡大する力がありますが、無自覚に働くため自分が意識していなくてもサポートを受けている状態です。自覚される方は少ないようですが、自分以外の力や他者に感謝するとさらにそのサポートが高まります。
太陽冥王星スクエアの活かし方
太陽冥王星0度180度の場合は、常に作用していますが、90度(スクエア)の場合は、性質として2つのサイン(星座)の質が異なる点や、天体の公転周期の違いによって時間差で働くことから、さまざまなアスペクトの中でも最も大きな出来事や転機として現れます。
逆を言えば、90度は生かすことができると、器を広げたり、深度を増し、ステージを上げる最も大きな「変化」を起こすことができるということです。
太陽双子座と冥王星乙女座90度の場合
例えば太陽双子座、冥王星乙女座の場合、普段は太陽双子座の性質として、知性と拡散の風のサインのため、知的に自分の興味関心があることを幅広く情報収集したり学んだりします。
冥王星の影響は、無意識下への影響のため普段意識することはほとんどないのですが、顕在化するのは時間が経過した時や、無意識レベルで修正が必要な時。冥王星は徹底する性質や、強い欲求、パワーを表します。
乙女座冥王星の場合は、整理、訓練、白黒の区別などを徹底し、現実生活に役立てようとします。
ポジティブに生かすことができれば、幅広く集めた知識の中から整理し、役立つことを残すことで、現実的な役立つ知識として効率化実用化することができます。幅広い可能性の中から実用性を選び取ります。
好きなだけでは役立たないよ、というように仕事や健康などのために諦めなければいけないこと、自分の興味はあるけれど役立たないことを切り捨てることになってしまう状態に直面することも考えられます。
また双方が柔軟宮ということは共通しており、両方の柔軟性を同時に発揮できると、多様な変化に柔軟に対応する高度な能力となりますが、うまく両立できないと、決断できず方針が定まらない状態になります。
この葛藤は自分の中で起きていますが、星の影響は、他者や社会に投影するため、自分がするか、外部や他者からされるかのどちらかです。(自分がしないと他者への投影となって現れます)
乙女座は専門分野が狭く細部にこだわる点が長所ではありますが、それが愛に基づかない過剰な厳しさや狭量な態度になると、対人面や社会において調和的ではない結果になってしまいます。
また乙女座冥王星を持つ世代は、労働や健康に関して徹底する傾向があるため、働きすぎや完璧主義のため身体を無理しないよう気をつけると良いでしょう。
より具体的には、太陽と冥王星がどのハウスにあるかによって、どの分野のどのような現実的シーンでそれが起こるのかを読み取ることができます。
太陽蟹座と冥王星天秤座の90度の場合
蟹座は安心できる家族的な小さな集団性を持ち、水の共感と同質化しようとする活発な拡大力で内部の力を育てます。
判断は感情に基づくため、主観的な判断力で同族を守ろうとしますが、成長の過程と考えた時、それゆえの限界を感じることもあるでしょう。
そこに客観性と社交力を持つ天秤座が介入すると、外観を洗練させたり、拡散する力を持ちます。
家族的な集団を守りたい蟹座にとっては、脅威ではありますが、共感的主観的に育てた成果を客観的に整え洗練させたり、内部の充実だけでなく横のつながりである社交力を活かして拡散します。
例えば、太陽蟹座と冥王星天秤座の90度を持つ方で、自宅でお稽古サロン(料理教室)を主宰する方がいらっしゃいました。
まさに蟹座を象徴するコンセプトですが、料理を活かした美容系の講座も提供されており、蟹座と天秤座の異なるコンセプトを両立させた好例です。
その方がおっしゃるには「礼儀正しくて美意識の高い方に来てほしい。おしゃれにも気を使わない暗い感じの方はちょっと苦手で・・・。あまりウエルカムではないんです。」ということでした。
蟹座的に自宅サロンで、コンセプトに沿った方を集めたいけれど、(天秤座は美意識、社交、洗練を意味しますが)洗練されていない方は排除したいということですね。そうであれば、天秤座冥王星90度の社交を遮断する意味になります。この2つの解釈をお話しすると、その方はとても納得されていました。
天秤座90度は、客観性や社交力、美意識を取り入れて器を拡大する力にもなるし、蟹座的な趣旨と異なる要素を排除する力にもなるということですね。90度を生かすには異なる要素をどのように両立させていくかが課題になります。
天秤座冥王星の世代は、美意識や人間関係や客観性を徹底するあまり、他者を気にしすぎることがないよう注意すると良いでしょう。
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冥王星は徹底したパワーを持つ破壊と再生の星です。その破壊も愛に基づく本来の道に進むための軌道修正であることに気づくことができると、結果的には器を広げ、ステージアップすることができる星なのです。
磨かれたステージでは、火星や土星、冥王星を凶星とする解釈は古いものとなります。どの天体も、どのサインも全体的な広い視野を身につけることで自身を磨く材料にすることができます。
冥王星は深層心理を表すため、潜在意識の書き換えやトラウマ解消、設定なども効果的です。
太陽冥王星のアスペクトを持っていて、うまく発揮できていない方、問題にぶち当たって悩んでいる方の参考になれば、と思います。
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