ホロスコープの2ハウスは金運や才能、自分で収入を得る力を意味する場所です。
・2ハウスの月や土星はどんな意味がある?
・2ハウスに星がない場合は金運がない?
・2ハウスは仕事運とどう関係がある?
・2ハウスステリウム(星が集中している)はどんな意味?
などなど2ハウスの意味や金運の見方を知ることで、自分の才能や資質を活かして金運や仕事運を生かす方法をお届けします。
2ハウスはホロスコープの東(左)アセンダントから始まる牡羊座に対応する1ハウスの次のハウスで牡牛座に対応しています。
2ハウスが意味すること
牡牛座と対応することから次のような分野を表します。
才能・生まれ持った肉体的な資質・自分で稼ぐ力・価値観・お金・リソース・所有・自分の力で手に入れること など
ホロスコープの左端アセンダントは、この地球上で社会に向ける顔を表します。
そしてアセンダントから始まる1ハウスはこの地球上に肉体を持って生まれ、宿ったばかりの個の意識、つまり精神の始まりですが、生まれたばかりでは、まだ肉体的な感覚は発達していません。
所有するもの
1ハウスで生まれた意識の発達段階として、人がはじめに所有するのが「肉体」です。
赤ちゃんが、体を使って対象物を触ったり舐めたりしながら、肉体的な感覚を通してまわりのさまざまなことを知って確かめていくように、自分を知り外の世界を知り身体的な楽しさを知るようになります。
現実的に生きる道具としてのお金
この2ハウスの段階で手に入れるのが、肉体を持って物質的に生きるための力です。
肉体を持つということは、それを維持するために、現実的に食べたり物質的なものを手に入れて生活をすることが必要であり、そのために必要なのが「お金」です。
才能や肉体的な資質
また、所有した肉体には、遺伝的に受け継いだ生まれ持った資質や才能を持っています。
その肉体の所有物を使って、収入を得ていく糧とします。
そこから、自分はどのような素材を持ち、どのように活かすことができるのかをよく知ることが金運を上げ、収入を高めるヒントになります。
価値観と現実感覚
この2ハウスからは、肉体の「感覚」「知覚」という現実感覚を通して世界をどう観察しているか?
つまり何に価値があると認識しているかを読み取ることができます。
人は自分が価値を感じるものを手に入れようとするため、その価値と感じるものが資産になっていきます。
そのため、自分が何に価値を感じているか、当たり前になっているため気づきにくい場合もありますが、自分自身の価値観を再認識すること、そして豊かさの本質である「感じる」現実感覚を育てることが人生を豊かに生きることにつながります。
資産の使い方や流れ
またその資産の使い方も、2ハウスにある星や、その星がどのハウスのどの星から影響を受けるかによって資産の流れを読むことができます。
2ハウスに星がない場合
2ハウスに星がない場合は、2ハウスのカスプ(2ハウスの始まりにある星座)の支配星のエネルギーを読みます。
星がない場合は、金運や収入を得る力が弱いというわけではなく、「大きな問題がない」という傾向にあります。
2ハウスに星がたくさんある場合(ステリウム)の方が、「お金」についてよく考える場面が多かったり、お金に向き合うことが出てくることが多いようです。
2ハウスに月がある場合
例として2ハウスに月がある場合は次のような傾向があります。
2ハウスに月がある場合、お金や物質的な豊かさを得ることで、精神的な安心感を得ることを意味しています。月がある場所は安心を感じる場所であるからです。
月には、家庭生活や女性、母親、子育てに関することを表すことから、日常生活に関することや女性の感性や繊細な感受性を活かすこと、家庭や子育てに関する資質を持っていたり、母親から受け継いだり援助を受けやすい傾向があります。
収入の得方として、家族的な小規模な商売の仕方や感情のふれあいを大切にする仕事の仕方も適しています。
月は感情を表すことから、心理に関するお仕事も良いでしょう。
月は「大衆」を意味することから、人気を得ることや流行をキャッチすることも得意でしょう。
一方で月は満ち欠けがあることから、月がある場所は不安定になりやすい場所です。感情の浮き沈みによってお金を使ってしまうこともあります。
月は健康状態を表すことから、健康状態と収入が連動しやすい傾向になります。
そのため、健康に気をつけ、健康な状態を維持することが収入の安定につながります。
2ハウスのサイン(星座)は「どのように」を表すため、収入の得方や才能は2ハウスの始まりのサインをチェックしてみてください。
▼2ハウスの太陽についてはこちらで書いています。
2ハウスと8ハウスの関係
2ハウスは自分のリソースや自分で収入を得る力ですが、その向かいの8ハウスは蠍座に対応し、パートナーのお金、貰うお金など、人との深いつながりによって得るお金の分野です。
2ハウスと8ハウス両方に星がある場合は、その両方を生かすことが金運を上げるポイントです。
先ほどの2ハウスの月の例で言えば、
例えばAさんは2ハウスに牡羊座の月、8ハウスに天秤座冥王星があり、月ー冥王星がオポジション(180度)の関係にあります。
牡羊座的に1人で起業してカウンセラーとして成功したい欲求を持ちますが、幼少期(月)の経験やトラウマ(冥王星)から親とは疎遠となっているそうで、いつも金欠ということですが、人に頼らず自立することを目指しているそうです。
(冥王星は0か100か、徹底する、破壊と再生という意味のほか承認欲求などの意味もあります。)
そんな場合こそ、いかに他者のリソースを活用(8ハウスはもらうお金)したり協調関係を得るかがポイントになります。
他者のリソースを活用するとは、親から受け継ぐお金だけでなく、夫の収入や、知識などを師匠から受け継ぐことも意味しています。
自立は他者とのつながりを避けていては完成しないのです。
このように、180度は正反対の性質を持ちますが、片方だけではなく両方を生かすことで完成し、その分野のエキスパートになることにつながります。
うまくいかない時には、その正反対(180度に対すること)の性質に着目すると良いのです。(「陰陽論」の極性の法則)
特に月にブロックや制限のあるホロスコープは、月を開発し活かすと、太陽における(仕事運などの)自己実現につながります。
この例では、冥王星の180度という因果やカルマに関する課題でしたが(土星も似たような意味があります)
金星、木星、海王星の180度が2-8ハウスのお金の軸にある場合は、制限やエゴ、コンプレックスを乗り越えるというより、他者に依存したり、ルーズ、怠惰にならないよう自己を律することが課題になります。
2ハウスの星を生かして金運を高める
このように2ハウスの星を生かすことで、自分の価値観、与えられた才能をよく知り活用することによって、金運を高め自分で収入を得る力を高めることができます。
仕事運については、土のエレメントに対応する2ハウスのほか、6ハウス(労働環境)10ハウス(天職、社会的成功)、太陽の状態、アセンダント、MC(ホロスコープの頂点)などから総合的に判断します。
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